コロナ禍に思う

 「2020年のこの半年は我々にとって何だったのだろう。」

 2020年は東京オリンピックの年、そのはずでした。それが、新年を迎えると入ってきた中国からのニュース。新型のインフルエンザ感染症が発症した模様という報道・・・

 例年中国では、旧正月から春節を迎えると民族が大移動を始める時期で、その大きな波はこの数年日本においてもインバウンド特需として、日本の観光地や商店などを大いに賑わせ経済効果をもたらしてきました。そして、今年もやってきました。それを運んで・・・

 百年に一度とも言われる悪夢が、2月下旬頃からじわじわと、日々、現実味を増した来ました。

 たちまち、それは新型コロナウイルスと命名され、中国武漢からイタリア、スペインとみるみる、ヨーロッパからアメリカへと地球規模のパンデミックへと拡大していきました。そして、まったく、私たちの親でさえも経験したことのない苦難の時を、今、強いられることになりました。

 そして、2020年も半年が経過しました。この間、緊急事態宣言が日本全国に発せられ、すべての学校は休校、ビジネス環境もテレワークが主流となり自粛生活が強いられます。街には喧噪・賑わいが消え外国人もいなくなりました。またあらゆるスポーツも、芝居も映画も中止となり、社会の動きがストップしました。半年を経過した今でも、芝居や音楽イベントなどの再開の目途が立っていません。

 いったい誰がこういう時代が来ることを想像できたでしょうか。

 社会の構造がリセット・振り出しに戻され、いろいろなことが制限され見直され、経済が始動し始めようとしています。あらゆる市場・産業のスケールがどれだけ縮み、新たなスタートをどこまで戻して何処においていいものか、まだまだ試行錯誤が続きそうです。

 そこで、自粛生活、ステイ・ホームとコロナ危機が続く中で、我々きょうだいは、ラインで「しりとり川柳」を綴り、本を作りました。どんな苦難の時でも夢と希望をもって、未来へのメッセージをという思いでー。またこの間私個人としては、今まで体験したコンサートをまとめインデックスを作りました。

 コロナ禍は、コロナ後もウィズ・コロナとして続くとされ、第二波、第三波も覚悟しなければなりません。新しい日常も人それぞれに模索し展開していくことでしょう。娯楽、スポーツに文化・芸術もそのありようが問われるかもしれません。

2020年07月03日