●シューベルトの室内楽！

・シューベルト/弦楽四重奏曲イ短調「ロザムンデ」、他

　イタリア四重奏団

　野ばら、魔王、鱒などの歌曲で歌曲王とも呼ばれていたシューベルトですが、今日では、どうか？ベートーヴェンと同じ時代を生き、わずか31年の生涯で、交響曲は「未完成」、「グレイト」を初め８曲が残され、ピアノ曲から室内楽、ミサ曲、オペラまで広範囲にわたっています。

　それは、シューベルト青年が天から降りてくるメロディーを様々な楽器で受け止めアンサンブルやソロやオーケストラに収めていったように思えます。そこには普遍の美しいメロディー（歌）があり、どの時代のどの曲をとっても、そのメロディーは、シューベルトなのです。

　ここに収められた第13番「ロザムンデ」は、晩年に近い27歳の時の、第10番はシューベルト16歳の時の作品です。どちらも家族だんらんの、優しいアンサンブルの光景が浮かびます。